こんにちは、代表の一木です。今回のテーマは「工務店の仕事」です。工務店の仕事と言ったら当然「家・建物を作る」「改修する」ことだろうと考える方が多いのではないでしょうか。
しかし実際には、工務店の仕事は“家づくり”にとどまらず、地域の暮らしをどう支えていくかというところまで広がっていると感じています。そのことを改めて実感する出来事がありましたので、少しご紹介したいと思います。
先日、私が所属している中小企業家同友会の全国大会で香川に行くことありました。そのオプショナルツアーとして三豊市の空き家の活用、まちづくりの動きをしている方のお話しを聞けるということで、このツアーに初めて申し込をさせてもらいました。まちづくりの話だと行政や、補助金等が積極的に利用されることが多いのでしょうが、今回はほぼ民間のみで動いているという貴重な話を聞くことができました。
このツアーをアテンドしてもらった島田さんは私たちにも身近な建材屋さんでした。この建材屋さんは「自分たちの仕事をつくる為に工務店さんの為の仕事づくりをする。」これには様々な形があると思いますが、その一つとして空き家活用、まちづくりでした。


こちらは浦島ビレッジという、宿泊施設。時を忘れ、ここに来るために三豊市に来る方が多いそうです。


あらゆる所に職人さんの技術がちりばめられた海沿いのゲストハウス。




酒蔵の空き家を使った、美術館&旅館。宿泊施設はよくあるパターンですが、酒の蒸留される気持ちを感じながら寝泊まりするという少し変わった視点です。

タクシー会社の空き家を使ったビジネス・暮らし・子供向け等のスクール
日本各地の地方では人口減少は当然となり空き家もどんどん増えている状況です。弊社でも増える空き家に対して何とかしたいと思いつつも、不動産業を行いながら、移住者への案内をするまでです。しかし今回は「自分達の住む地域を面白い町にしたい」という移住者も地域のまちづくりの原動力に変わっていく。そんな人達が増えることで新しい動きができてくる。でもその文化をつくっていくまでには、スタートから始められた方々の熱い想いや、行動力、仕組みづくり等本当に見えない努力があってこそ。

オープン間近の居酒屋さん。
この通りを商店街に!と掲げられ、古い建物が建ち並んだ住宅街を歩かせてもらいました。入口は何もない通りかと思いましたが、少しずつ心地よい明りが建物から道を照らしていました。いづれここには、多くの方が夜集まり、ほどよくにぎやかな通りになるんだろうな。どの店構えも素敵なデザインで、個人的にもまた来てみたいと思える場所でした。
「地域には地域の特徴がありこのままコピーをしたところで、成功するわけではない。」と言われました。私たち工務店の仕事は建物を建てることです。ただその為には自分達のある地域が元気で、イキイキしていないと私たちの仕事も成り立ちません。自分たちが住みやすい地域、後世にも残したいと思える地域、きっとどの地域にも素敵な魅力があるはずです。様々な資源を活かしがら地域と共に明るく、ワクワクする未来を創っていきたいですね!「暮らしづくりを通して、人と地域の笑顔をつなぐ」
下呂、春日井に拠点がある特性を活かし、地域の個性を感じながら、私たちも面白い地域づくりができるように活動していきたいと思います。
代表取締役社長 一木