こんにちは。暮らしのアドバイザーの安江です。
皆さんは地材地建という言葉を知っていますか?それは、その地域の木を使って、その地域に木の家を建てるという意味の言葉です。食べ物の地産地消に似た考え方ですね。
地材地建は、L.WORKSが大切にしている考えの一つですが、地材地建ってお客様にとって何が嬉しいんでしょう?
その木はどこから来たの?
戦後に山に植えられた木の苗は、今成長してちょうど収穫どきを迎えています。(ちなみに私の祖父は山に木の苗を植えた世代です。)ただ、日本の山は急な斜面が多く木を切り出すのがとても大変。平らな海外の森から切り出され、遠路はるばる海を越えて運ばれてきた木もたくさん使われています。
国内で使われる建築用の木材は、国産が49.5%、海外産が50.1%というのが現状です。(出典:林野庁 令和4年 木材需給表)
木を切ることで健康になる森林
森林は、私たちが生きるために必要な酸素を作ったり、水を貯えたり、土砂災害を抑制したりと重要な役割を果たしてくれています。しかし、人が木の苗を植えて作った森林(人工林)は、林業によってメンテナンスされないと不健康な森林になりその役割が果たせなくなります。すなわち、木を使うことは、森林を健康に保つことにもなります。
その水はどこから来たの?
私たちの会社は、下呂市と春日井市にありますが、春日井営業所の蛇口をひねって出てくる水は、木曽川から取水し浄水された水で、元をたどると下呂市の森林が蓄えていた水です。
つまり、その地域の木を使って木の家を建てることは、自分たちの地域の飲み水を守ることにもつながっています。
大きなつながりの中で暮らす
とはいえ、みんなの飲み水を守るために地元の木で家を建てるぞ!と思うのは実際には、なかなか難しいことかもしれません (-_-;)。
でも、もし地材地建の木の家を建てた時、もしくはもう建てられた方は、「我が家の柱は長年私たちの飲み水を支えてくれていた木なんだ」とふと思いをはせて、より自分の木の家を好きになっていただけたら嬉しいなと思います。
暮らしのアドバイザー 安江