代表の一木です。先日の宮崎県、神奈川県で起きた地震で被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。この地震を受け南海トラフ地震臨時情報も発表され、少し警戒ムードのお盆休みになりそうです。本社のある下呂市乗政にも阿寺断層帯という国内でも第1級の大きな活断層が通っています。その上で暮らす私たちは、「安全」な住まいをどのように考えたら良いのでしょうか。
大きな地震が来た際には、自分自身もどこにいるかはわかりませんが、問題なく住み続けられる住まいが「安全な家」と言えます。ただ、今後どのような規模の地震が起きるか、誰もわかりません。
ただ、2016年に起きた、九州の熊本地震の事例によると2000年以降の新耐震基準では被害は大幅に軽減されていますが、大破では無いにしろ、40%程度の住宅は住み続けられる状態ではないと思います。ただし、品確法の耐震等級3は倒壊は無く、無被害がほとんどで、僅かな建物が軽微~半壊の状態となっています。
更にこの熊本地震では、短い間に2回も震度7の地震が起きたことが、今後の安全な住まいをどう考えるかという重要なポイントになります。繰り返し起こる地震に対し、住み続けられる事が「安全な住まい」になるのではないでしょうか。
その前提として大切なのが、建物の構造計画をどのように考えるかです。
構造計画を考えることで、直下率を意識した計画がより建物のバランスも良くし、梁せいも余分に大きくする必要がなくなります。上下の柱の位置を揃えることで、荷重の流れがスムーズになり、経済的な設計となります。
L.WORKSでは住まいの耐震について、許容応力度計算による耐震等級3を標準としています。より永く、安心して暮らしていただく為に大切な考えではないでしょうか。