春日井営業所、住まいアドバイザーの佐橋です。
9月に入るというのに一向に気温が下がる気配が無く、記録的な暑さが続いています。東京湾で珊瑚が成長して、熱帯魚が泳いでいるとか、 三重県の海が暖か過ぎて、伊勢海老の漁獲高が 激減して千葉県に抜かれたとかニュースになっています。
暑さの影響でマンションやアパートの共同住宅、賃貸住宅では、日射が入り過ぎる、南向き、西向きの人気が無く、北向きの部屋が人気になっている そうです。同じく、角部屋、最上階の人気が無く、3階以上の中住戸が人気が出ている。廻りの部屋が断熱材変わりになり、冷暖房もしてくれるので、快適に過ごせて冷暖房にかかるコストも少ないからですね。今までは中住戸は、採光、通風がデメリットでしたが環境の変化で価値観が変わり、 分譲マンションの資産価値、賃貸住宅の賃料設定にも影響が出そうですね。
戸建て住宅で考えると、日射対策を考えて、適切な軒の出が有る屋根を計画する。(特に南側は。) 温暖化する前から、日本の住いはそうでしたけど、ここ最近はデザイン優先の軒の出が無い家も多く建てられましたからね。 土地から探されている場合は、南向き、角地の土地にこだわり過ぎない。 お住い作りの際は、適切なアドバイスをさせて頂ければと思います。
脱線しますが、英国のお家は北側にリビング・ダイニング・庭を設計したりします。 窓の大きさが有れば、明るさは確保できますので、ガーデニングしたお花が南を向いて綺麗な所を鑑賞できるからです。 ヨーロッパ、アメリカでは眺望の良い方にリビング・ダイニングを設計するというのも多い事例です。 (まあ、土地が広くて余裕が有るからというのも有りますが。)
環境、文化、価値観が変わると、お家作りも変わってくるという事で、これからも日々勉強していかねばと思う次第です。

南向きに大きな窓のご希望が有りました。軒の出もしっかり取って有ります。夏の日射はカットして、日射の角度が低くなる冬はお部屋に日が入る設計となっています。