こんにちは、工務の細江です。
11月11日の記念日というとポッキーの日を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、二つ並んだコンセントの差し込み口の見た目から『配線器具の日』でもあります。
パナソニックの調査では、自宅のコンセントの位置や数で不満がある人は約75%に上るそうです。これには家を建てる側である住宅業界の考え方にも原因があります。
およそ60年前の1966年にパナソニックが『一部屋、二灯(あかり)、三コンセント』という基準を提唱しました。その提唱が長らく住宅業界でのコンセントの目安となっていましたが、時代が変わって家電が激増し、60年前の基準では対応しきれなくなっています。

そこで配線器具の日に合わせてパナソニックがコンセントに関して60年ぶりに大きな提案を発表しました。
今回新たに『部屋の四隅にコンセント』を提唱。四隅であればどこに家具を置いてもどこかは使え、タコ足配線の解消にもつながるといった考えです。さらにはコンセントの口数についても、リビングダイニングには『合計31口以上(計15個以上)』、キッチンには『20口以上』を推奨しております。パナソニックは2030年までにこの基準を定着させたいと考えています。
家族全員がスマホを操作しリビングでもそれぞれの居場所にコンセントが必要となってきています。スマホ以外にもタブレットや掃除機など充電が必要な機器も増え、キッチン周りの家電も容量が大きくなっておりますので専用回路の計画も重要となります。
これからお家を建てられる方はご自身で思うよりも『少し多いかな』くらいの感覚で計画されても良いかもしれません。私もお客様と打合せさせていただく際には『迷ったら増やしましょう』とお伝えしております。
また、既存のお家でもコンセントを増やすことは可能ですので気軽にご相談ください。
工務 細江