こんにちは代表の一木です。今回下呂エリアでも久しぶりに構造見学会を行いました。先日ご案内させて頂いたお客様に少しお話をさせて頂いたのですが、工事中の現場を見る事でその会社の施工品質がが大体わかります。そして見えない所にどのような材料を使っているかもその際にはまだ外壁材を施工していなかったので、透湿防水シートを見て頂くことができました。
弊社で採用しているのが、ドイツのウルト社製の透湿防水シート「ウートップ ハイムシールド」になります。

この透湿防水シートの何がすごいのか。
一言で言うと「耐久性」です。では、日本での良く使用されているものと、どれくらい違うのか比較してみます。
【耐久年数】
一般品 : 50年(加熱処理 26週) ハイムシールド:80年(加熱処理 42週)
【素材】
一般品: ポリエチレン不織布等 ハイムシールド: ポリプロピレン (耐熱温度 -40℃~80℃)

優れた対紫外線性能のより屋外露出期間は最大12週間とのこと。当然外壁材を上から張る為、工事期間でここまで長い期間さらされることはないですが、紫外線にも強いということは見えない部分ですが安心できますよね。つづり針保持強さは、施工上高い強度によって風でバタついてもタッカーの穴が広がりにくいということになります。素材自体の厚みも他社と比較すると約3倍程厚く、防水性に関しては、約2倍~2.5倍位の性能の高さになります。
【界面活性剤耐性試験結果】・・防腐・防蟻剤等に含まれる成分で3日間浸す

界面活性剤水溶液に3日間含侵させた後防水性能を測定した結果になります。比較品はかなり防水性が落ちていますが、ハイムシールドについては変わっていません。(少し数値が高くなってますが。。)

後はその下の通気をしっかりと確保すること。こちらの現場はWLE塗装、飛騨杉平板縦張り押え縁仕上げで施工しています。平板間も多少の隙間はできますが、より通気しやすく、シート上に水がついても乾きやすいように通気胴縁を入れています。
当然屋根についても「ウートップ ハイムシールドルーフ」というのがあり、こちちらはポリエステルできており耐熱温度はー40~100℃と屋根面の過酷な環境下でも同様の80年に渡り住まいを守ってくれる大切な存在です。こちらはポリエステルでできており、施工性が良く滑りにくく職人さんも安心して作業ができますね。

住まいを長持ちさせる対策は様々ですが、この透湿防水シートについては、見えない部分の防水対策では面積も大きく、住まいを守る為に非常に大切な所だと思います。だから少々価格も高いですが、長く安心して住んで頂く為には必須素材ですね。