株式会社山西 豊田店 『非住宅木造建築』新オフィス見学会!
愛知・岐阜で注文住宅とリフォームを行う工務店【丸共建設株式会社】の広報スタッフです。
弊社がいつも大変お世話になっている株式会社山西様の豊田店に、非住宅木造建築の新オフィスが誕生しました。こちらの新オフィスの完成現場見学会が開催されました。

木質空間の良さを実感!

当日は駐車場に車を止めて社屋に向かうと、エントランスホールの木の壁面が目に飛び込んできました。入り口のガラス越しに、木でできた受付カウンター、吹き抜けの階段、カーテンウォールが見えます。
圧倒的な木の存在感で、明らかに一般的なオフィスとは全く異なる木造建築の世界です。
実際に中に入ってみると、天井も高く空調も快適に整えられており、明るく居心地の良い空間です。
柱や梁などの構造材には地域材を用いており、階段や手すり窓枠などにも木質建材が積極的に使われています。ZEB化によって建物内の温度差がほぼなく、明るく快適なため、建物全体に木のぬくもりを感じることができ、木造建築の良さを実感することができました。
『ZEB』社屋
今回見学した建物は、木造3階建てZEBオフィスです。
「山西 WOOD FIRST プロジェクト 豊田店」として次の3つのコンセプトをもとに建築されました。
① 非住宅木造建築による木材利用の拡大を促す
② 健康で快適なゼロエネルギーオフィス
③ 3階建て500㎡以下の非住宅木造モデル
ZEBオフィスの『ZEB(ゼブ)』とは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略で、快適な室内環境を実現しながら消費するエネルギーをゼロにすることを目指した建物を指します。
断熱性能向上を徹底!
外張り断熱と重点断熱を併用して、高性能なサッシが用いられています。ファザードのカーテンウォールは日射侵入を軽減するアルミのフィンが設置されています。
自然エネルギーの活用!
建物の奥まで自然光を導くようにカーテンウォールと吹き抜けが設置されており、安定した採光が確保されています。給気方式は簡易なアースチューブ方式を採用して、建物下の安定した温度で熱交換を行うように考慮されています。
空調・照明負荷の低減!
徹底した負荷削減・自然エネルギーによる負荷低減を行ったうえでの設備となっています。居住域の空調は、汎用機器による床吹出し方式で効率的かつ快適です。照明設備はLED照明および各種センサーを設置し、最適化が図られています。
太陽光発電による創エネ
屋根全面に410wの太陽光パネルが60枚(24.60kw)を設置し、自然エネルギーである太陽光を活用しています。

ファザードカーテンウォールを通して前面道路から内部の木材利用が良く見える構造になっています。柱・梁だけでなく、会議室・オフィス・食堂の窓枠や階段やテラスなど地域材が積極的に利用されています。

テラスと食堂兼会議室。どちらの空間も天井が高く、大きくて明るくて木のぬくもりが感じられて開放的です。

オフィスと会議室。全面ガラスの仕切り窓は、オフィスと会議室の空間のつながりを保ちつつ、たっぷりと光を取り込み、開放的な空間と集中できるワークスペースが確保されています。高い天井に木製の梁や柱、木製の窓枠や照明、高級感のある木製室内ドアなどの活用で、落ち着いた木質空間を実感できます。
非住宅の木造・木質化
工務店が取り組む非住宅木造建築(非住宅の木造・木質化)
気候変動対策や脱炭素社会への移行、「持続可能な開発目標(SDGs)」への対応、「環境や社会、企業統治を重視する(ESG投資)」の拡大などを背景に、もはや環境や社会への貢献度が企業価値を左右する時代となりました。木を積極的に使うことは、すでに「世界の常識」です。
木材は他の素材と異なり、炭素を貯蔵するので地球温暖化防止に役立ちます。また、森の持続可能な資源循環につながるという認識も定着してきています。「公共建築物等木材利用促進法」の改正により、対象が民間建築物にも拡大しています。
低層の非住宅建築における木造建築のシェアは、現在はまだまだ低い状態です。1~3階建ての低層住宅は約8割が木造ですが、非住宅は同じく低層であっても多くは鉄骨造で建てられています。そこで、今後は木造化の伸び代が大きいと考えられています。
丸共建設も木造戸建て住宅の建築で培った技術や人材を生かして、非住宅木造建築に向けて取り組んでいます。地域の木材を使用し地材地建にこだわることで、人と環境に優しい木造の施設やオフィスの建築をご提案しています。
参考:脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律(通称:都市(まち)の木造化推進法)(林野庁)
参考:非住宅建築物の木造化モデル設計・木質化の効果について(林野庁)
「非住宅の木造・木質化」のメリット・デメリット
① 木材利用はカーボンニュートラル実現に向けて大きく貢献できます。
② 木造・木質化することによって、ぬくもりやリラックス効果だけでなく調湿効果もあります。
③ 木造は軽いためコストダウンに有利です。(地盤改良工事・基礎工事・工期短縮)
④ 木造は「法定耐用年数」が短いため原価償却の期間が短く事業主様にとって有利です。(公共建築物の整備を検討するに当たり、木造の耐用年数は非木造に比べ短いが、劣化対策等を適切に行ったものは長期にわたり利用が可能である(林野庁))
⑤ メンテナンスの手間が増える。(S造・RC造に比べて耐久性が劣る。建築物の品質を長期間維持するためには、こまかなメンテナンスが必要。ただし、建築物の寿命は使用する建築資材の品質にも左右されます。良質な木材を選定すれば、建築物の耐久性を高めることも可能。)
⑥ 耐震・耐火性が高まる可能性も。(CLT木材を採用すれば、木造建築でも十分な耐震性・耐火性を確保できます。)
④ さらに「ZEB(ゼブ)」で脱炭素社会へ貢献できる!(国の「エネルギー基本計画」においては、「2020年までに新築公共建築物等で、2030年までに新築建築物の平均でZEBの実現を目指す」とする政策目標を掲げています。)
思わず目を引く非住宅木造建築
『非住宅木造建築』という言葉が耳慣れないため、イメージがつかみにくいかもしれませんが、最近は木をふんだんに使用した保育園・学校・老人ホーム・病院や役所など、思わず目を引く木造の建物に出会うことがあります。

『非住宅木造建築』とは、弊社の得意とする天然木と自然素材を用いた、柔らかで優しい空間づくりをそのままオフィスや施設に生かした建築です。さらにZEB化をプラスすることによって、環境に配慮して快適な室内環境を実現しながら消費するエネルギーをゼロにすることを目指した建築物です。
皆様の町にも、思わず目を引く木造の建物『非住宅木造建築』はありませんか?